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何より嬉しい雛祭り
何より嬉しい雛祭り
神野守
shelleybrowne
গান করুন
লিরিক্স
রেকর্ডিং
これは、ある官女(かんじょ)の
独り言のようですね。
パート の〇〇です。
パート の〇〇です。
よろしくお願いします。
「あーぁ、いい加減この箱、
新調してもらえないのかしら。
きゅうくつよね?
くわえの銚子(ちょうし)は、
さびてない?」
「まぁね。でも、
お肌のひび割れとかないよう
湿気を考えたら、
素材としては桐箱がいいから
今どき、文句も言えないのよ」
三方(さんぽう)を持つボスが
たしなめる。既婚者の落ち着きには
かなわない。
お歯黒で、まゆなしのおもだち。
彼女の言葉は重みがある。
本当は彼女が恐ろしく美形だ、
という事実を知る人は少ない。
口元の漆黒(しっこく)は、
手間をかけなければ、
つややかに見えないことも、
フッ素効果があることも、
おそらくは知られていない。
最近、私たちは必要ないようで、
シンプルにカップル婚で済ます。
ひと頃は10段もあったのに、
7段まで飾る家庭は少なくなった。
ジャーニーズジュニア顔負けの
雅楽隊の5人もステージがない。
私たち3人が、
姫様お付きの優秀な管理職で、
儀式を切り盛りしていることなど、
知られていると思えない。
平安の貴族階級が語り継がれた
江戸時代は良かった。
昭和までは穏やかだったけど、
平成、令和になった今、
期待してはいけない。
やっかいなお荷物として、
リサイクルショップに並ぶ
危機感さえある。
そういえばあの5人はどこだ?
彼らは、11歳から16歳までの
ミュージシャングループ。
去年は、うたいの子が、
侍烏帽子(さむらいえぼし)が
ないと泣いていた。
囃子(はやし)は、はやし立てる、
場を盛り上げるという意味。
日本の伝統文化で、
ユネスコ無形文化遺産。
能楽(のうがく)のひとつで、
拍子(ひょうし)や、
リズムを取る音楽。
リーダーの大太鼓は口が一文字。
意志の強さをあらわしている。
つづみ打ちの2人は、
太鼓に付いたひもで音階を調節し、
巧みな音色(ねいろ)を出す。
繊細でまめなので、
固定ファンがついていた。
メロディをかなでる、
能管奏者(のうかんそうしゃ)、
スマイリーな表情で人気だが、
皇室のあり方の見通しもなく、
アマビエをぶら下げるご時世に、
「幽玄(ゆうげん)」の美を
語り合える女性に出逢えるのか?
あの子は少しオタク気味だから。
心配なのはボーカル。
1番右の「うたい」は優しすぎる。
扇を上げ下げしながら
人目を気にしすぎる。
魅惑の声音(こわね)だけれど。
彼は無邪気にこう聞いた。
「殿様と姫様は婚儀だけで、
家庭の厄払いや、
嫁入り祈願にたてまつられて、
その後のラヴリータイムは
どうしているの?」と。
それを聞いた、
左大臣・右大臣ににらまれ、
メンタルダメージを受けた。
この2人は宮廷を警護するSPの
武官随身(ぶかんずいじん)。
随身は、老人と若者の2人組。
TV番組の相棒よりも歴史がある。
官女(かんじょ)の段から
左上位なので、
向かって右が老人の左大臣、
左が若者の右大臣。
「うれしいひなまつり」の3番、
「すこし白酒めされたか、
赤いお顔の右大臣」とあるが、
顔が赤いのは左大臣で、
右大臣は白いのだ。
老人の左大臣は、
白くて長いひげが特徴で、
知恵の持ち主だが、
歌にあるように酒グセは悪い。
若者の右大臣は、
顔は白く端正な顔立ちで、
力をつかさどる。
後輩の官女(かんじょ)が、
ひそかに想いを寄せている事は、
内緒だからね。
5段目の仕丁(しちょう)は、
地方からの労働者で、
宮廷の雑用係。君主が、
無報酬で働かせた「ようえき」。
50戸につき2人選ばれ、
3年交代で働いていた。
食糧などの生活費は、
故郷がまかなっていた、
この中で唯一の庶民だ。
このセレモニーを、
笑い・泣き・怒りの表情で、
親しみを感じさせてきた、
その3人でさえ、
ぎょっとした表情をした。
親王(しんのう)の
男雛(おびな)と女雛(めびな)は、
役割を果したらまた、
2人きりの、長い桐箱生活になる。
その間については暗黙の了解で、
語るまでもあるまい。
毎年、新鮮なおもだちで、
倦怠期が来ないよう、
私たちは祈るだけだ。
この国は、
予祝(よしゅく)文化、
つまりは、前祝い。
盆踊りも、秋の豊作を、
あらかじめお祝いするために踊る。
毎年ひな祭りに「将来、
幸せな結婚ができますように」と、
あらかじめ結婚のお祝いをする。
私たちには、
厄を移す意味もある。
よく「触っちゃダメ」と、
叱られる子がいるが、
手に触れなければ、
本来の役目を果たせない。
小さな子には、
手を取って触らせてあげて、
大きくなったら一緒に、
飾り付ければいいのにと思う。
壊れないよう大切に触るには、
どうしたらいいか、
教えてあげることすら手間なのか!
今どきの親は!と思う。
桜橘(さくらたちばな)が飾られた。
京都御所の左近の桜、右近の橘。
向かって右に桜、左に橘。
三色の菱餅(ひしもち)は、
雪から草が出てやがて花が咲く、
春の訪れを表している。
下から白(雪)緑(草)赤(花)の順だ。
角張り(かどばり)も邪気を払う。
赤い毛氈(もうせん)は、
魔除け(まよけ)で聖域。
神様の依代(よりしろ)である、
私たちには必需品。
多くの祝いの儀式のとき、
赤が使われているでしょう?
レッドカーペットもそのひとつ。
嫁入り道具のたんす、鏡台、
針箱なども無事に飾られた。
桃の花びらを
白酒に浮かべて飲むことは、
風情(ふぜい)豊か、
また縁起よしとされている。
大蛇を宿してしまった女性が、
3月3日に白酒を飲むと、
胎内の大蛇を、
流産させることが出来る。
そうした話から、
胎内に悪い子が宿らないように、
3月3日に白酒を飲む。
どういういきさつなのかは、
またの機会にしておこう。
だってほら、
ここに並んでいるこの2人。
将来の約束をしているもの。
「 ちゃん、お着物きれい」
「おひなさんみたい?」
「ううん、お嫁さんみたい」
「だれのお嫁さんかなぁ?」
「僕のお嫁さんだよ」
いつか想いが実り、
“比翼の鳥(ひよくのとり)
連理の枝(れんりのえだ)”
にと祈る。
何より嬉しい雛祭り。
これは、ある官女(かんじょ)の
独り言のようですね。
パート の〇〇です。
パート の〇〇です。
よろしくお願いします。
「あーぁ、いい加減この箱、
新調してもらえないのかしら。
きゅうくつよね?
くわえの銚子(ちょうし)は、
さびてない?」
「まぁね。でも、
お肌のひび割れとかないよう
湿気を考えたら、
素材としては桐箱がいいから
今どき、文句も言えないのよ」
三方(さんぽう)を持つボスが
たしなめる。既婚者の落ち着きには
かなわない。
お歯黒で、まゆなしのおもだち。
彼女の言葉は重みがある。
本当は彼女が恐ろしく美形だ、
という事実を知る人は少ない。
口元の漆黒(しっこく)は、
手間をかけなければ、
つややかに見えないことも、
フッ素効果があることも、
おそらくは知られていない。
最近、私たちは必要ないようで、
シンプルにカップル婚で済ます。
ひと頃は10段もあったのに、
7段まで飾る家庭は少なくなった。
ジャーニーズジュニア顔負けの
雅楽隊の5人もステージがない。
私たち3人が、
姫様お付きの優秀な管理職で、
儀式を切り盛りしていることなど、
知られていると思えない。
平安の貴族階級が語り継がれた
江戸時代は良かった。
昭和までは穏やかだったけど、
平成、令和になった今、
期待してはいけない。
やっかいなお荷物として、
リサイクルショップに並ぶ
危機感さえある。
そういえばあの5人はどこだ?
彼らは、11歳から16歳までの
ミュージシャングループ。
去年は、うたいの子が、
侍烏帽子(さむらいえぼし)が
ないと泣いていた。
囃子(はやし)は、はやし立てる、
場を盛り上げるという意味。
日本の伝統文化で、
ユネスコ無形文化遺産。
能楽(のうがく)のひとつで、
拍子(ひょうし)や、
リズムを取る音楽。
リーダーの大太鼓は口が一文字。
意志の強さをあらわしている。
つづみ打ちの2人は、
太鼓に付いたひもで音階を調節し、
巧みな音色(ねいろ)を出す。
繊細でまめなので、
固定ファンがついていた。
メロディをかなでる、
能管奏者(のうかんそうしゃ)、
スマイリーな表情で人気だが、
皇室のあり方の見通しもなく、
アマビエをぶら下げるご時世に、
「幽玄(ゆうげん)」の美を
語り合える女性に出逢えるのか?
あの子は少しオタク気味だから。
心配なのはボーカル。
1番右の「うたい」は優しすぎる。
扇を上げ下げしながら
人目を気にしすぎる。
魅惑の声音(こわね)だけれど。
彼は無邪気にこう聞いた。
「殿様と姫様は婚儀だけで、
家庭の厄払いや、
嫁入り祈願にたてまつられて、
その後のラヴリータイムは
どうしているの?」と。
それを聞いた、
左大臣・右大臣ににらまれ、
メンタルダメージを受けた。
この2人は宮廷を警護するSPの
武官随身(ぶかんずいじん)。
随身は、老人と若者の2人組。
TV番組の相棒よりも歴史がある。
官女(かんじょ)の段から
左上位なので、
向かって右が老人の左大臣、
左が若者の右大臣。
「うれしいひなまつり」の3番、
「すこし白酒めされたか、
赤いお顔の右大臣」とあるが、
顔が赤いのは左大臣で、
右大臣は白いのだ。
老人の左大臣は、
白くて長いひげが特徴で、
知恵の持ち主だが、
歌にあるように酒グセは悪い。
若者の右大臣は、
顔は白く端正な顔立ちで、
力をつかさどる。
後輩の官女(かんじょ)が、
ひそかに想いを寄せている事は、
内緒だからね。
5段目の仕丁(しちょう)は、
地方からの労働者で、
宮廷の雑用係。君主が、
無報酬で働かせた「ようえき」。
50戸につき2人選ばれ、
3年交代で働いていた。
食糧などの生活費は、
故郷がまかなっていた、
この中で唯一の庶民だ。
このセレモニーを、
笑い・泣き・怒りの表情で、
親しみを感じさせてきた、
その3人でさえ、
ぎょっとした表情をした。
親王(しんのう)の
男雛(おびな)と女雛(めびな)は、
役割を果したらまた、
2人きりの、長い桐箱生活になる。
その間については暗黙の了解で、
語るまでもあるまい。
毎年、新鮮なおもだちで、
倦怠期が来ないよう、
私たちは祈るだけだ。
この国は、
予祝(よしゅく)文化、
つまりは、前祝い。
盆踊りも、秋の豊作を、
あらかじめお祝いするために踊る。
毎年ひな祭りに「将来、
幸せな結婚ができますように」と、
あらかじめ結婚のお祝いをする。
私たちには、
厄を移す意味もある。
よく「触っちゃダメ」と、
叱られる子がいるが、
手に触れなければ、
本来の役目を果たせない。
小さな子には、
手を取って触らせてあげて、
大きくなったら一緒に、
飾り付ければいいのにと思う。
壊れないよう大切に触るには、
どうしたらいいか、
教えてあげることすら手間なのか!
今どきの親は!と思う。
桜橘(さくらたちばな)が飾られた。
京都御所の左近の桜、右近の橘。
向かって右に桜、左に橘。
三色の菱餅(ひしもち)は、
雪から草が出てやがて花が咲く、
春の訪れを表している。
下から白(雪)緑(草)赤(花)の順だ。
角張り(かどばり)も邪気を払う。
赤い毛氈(もうせん)は、
魔除け(まよけ)で聖域。
神様の依代(よりしろ)である、
私たちには必需品。
多くの祝いの儀式のとき、
赤が使われているでしょう?
レッドカーペットもそのひとつ。
嫁入り道具のたんす、鏡台、
針箱なども無事に飾られた。
桃の花びらを
白酒に浮かべて飲むことは、
風情(ふぜい)豊か、
また縁起よしとされている。
大蛇を宿してしまった女性が、
3月3日に白酒を飲むと、
胎内の大蛇を、
流産させることが出来る。
そうした話から、
胎内に悪い子が宿らないように、
3月3日に白酒を飲む。
どういういきさつなのかは、
またの機会にしておこう。
だってほら、
ここに並んでいるこの2人。
将来の約束をしているもの。
「 ちゃん、お着物きれい」
「おひなさんみたい?」
「ううん、お嫁さんみたい」
「だれのお嫁さんかなぁ?」
「僕のお嫁さんだよ」
いつか想いが実り、
“比翼の鳥(ひよくのとり)
連理の枝(れんりのえだ)”
にと祈る。
何より嬉しい雛祭り。
神野守
shelleybrowne
অ্যাপে গান গাও
লিরিক্স
রেকর্ডিং
これは、ある官女(かんじょ)の
独り言のようですね。
パート の〇〇です。
パート の〇〇です。
よろしくお願いします。
「あーぁ、いい加減この箱、
新調してもらえないのかしら。
きゅうくつよね?
くわえの銚子(ちょうし)は、
さびてない?」
「まぁね。でも、
お肌のひび割れとかないよう
湿気を考えたら、
素材としては桐箱がいいから
今どき、文句も言えないのよ」
三方(さんぽう)を持つボスが
たしなめる。既婚者の落ち着きには
かなわない。
お歯黒で、まゆなしのおもだち。
彼女の言葉は重みがある。
本当は彼女が恐ろしく美形だ、
という事実を知る人は少ない。
口元の漆黒(しっこく)は、
手間をかけなければ、
つややかに見えないことも、
フッ素効果があることも、
おそらくは知られていない。
最近、私たちは必要ないようで、
シンプルにカップル婚で済ます。
ひと頃は10段もあったのに、
7段まで飾る家庭は少なくなった。
ジャーニーズジュニア顔負けの
雅楽隊の5人もステージがない。
私たち3人が、
姫様お付きの優秀な管理職で、
儀式を切り盛りしていることなど、
知られていると思えない。
平安の貴族階級が語り継がれた
江戸時代は良かった。
昭和までは穏やかだったけど、
平成、令和になった今、
期待してはいけない。
やっかいなお荷物として、
リサイクルショップに並ぶ
危機感さえある。
そういえばあの5人はどこだ?
彼らは、11歳から16歳までの
ミュージシャングループ。
去年は、うたいの子が、
侍烏帽子(さむらいえぼし)が
ないと泣いていた。
囃子(はやし)は、はやし立てる、
場を盛り上げるという意味。
日本の伝統文化で、
ユネスコ無形文化遺産。
能楽(のうがく)のひとつで、
拍子(ひょうし)や、
リズムを取る音楽。
リーダーの大太鼓は口が一文字。
意志の強さをあらわしている。
つづみ打ちの2人は、
太鼓に付いたひもで音階を調節し、
巧みな音色(ねいろ)を出す。
繊細でまめなので、
固定ファンがついていた。
メロディをかなでる、
能管奏者(のうかんそうしゃ)、
スマイリーな表情で人気だが、
皇室のあり方の見通しもなく、
アマビエをぶら下げるご時世に、
「幽玄(ゆうげん)」の美を
語り合える女性に出逢えるのか?
あの子は少しオタク気味だから。
心配なのはボーカル。
1番右の「うたい」は優しすぎる。
扇を上げ下げしながら
人目を気にしすぎる。
魅惑の声音(こわね)だけれど。
彼は無邪気にこう聞いた。
「殿様と姫様は婚儀だけで、
家庭の厄払いや、
嫁入り祈願にたてまつられて、
その後のラヴリータイムは
どうしているの?」と。
それを聞いた、
左大臣・右大臣ににらまれ、
メンタルダメージを受けた。
この2人は宮廷を警護するSPの
武官随身(ぶかんずいじん)。
随身は、老人と若者の2人組。
TV番組の相棒よりも歴史がある。
官女(かんじょ)の段から
左上位なので、
向かって右が老人の左大臣、
左が若者の右大臣。
「うれしいひなまつり」の3番、
「すこし白酒めされたか、
赤いお顔の右大臣」とあるが、
顔が赤いのは左大臣で、
右大臣は白いのだ。
老人の左大臣は、
白くて長いひげが特徴で、
知恵の持ち主だが、
歌にあるように酒グセは悪い。
若者の右大臣は、
顔は白く端正な顔立ちで、
力をつかさどる。
後輩の官女(かんじょ)が、
ひそかに想いを寄せている事は、
内緒だからね。
5段目の仕丁(しちょう)は、
地方からの労働者で、
宮廷の雑用係。君主が、
無報酬で働かせた「ようえき」。
50戸につき2人選ばれ、
3年交代で働いていた。
食糧などの生活費は、
故郷がまかなっていた、
この中で唯一の庶民だ。
このセレモニーを、
笑い・泣き・怒りの表情で、
親しみを感じさせてきた、
その3人でさえ、
ぎょっとした表情をした。
親王(しんのう)の
男雛(おびな)と女雛(めびな)は、
役割を果したらまた、
2人きりの、長い桐箱生活になる。
その間については暗黙の了解で、
語るまでもあるまい。
毎年、新鮮なおもだちで、
倦怠期が来ないよう、
私たちは祈るだけだ。
この国は、
予祝(よしゅく)文化、
つまりは、前祝い。
盆踊りも、秋の豊作を、
あらかじめお祝いするために踊る。
毎年ひな祭りに「将来、
幸せな結婚ができますように」と、
あらかじめ結婚のお祝いをする。
私たちには、
厄を移す意味もある。
よく「触っちゃダメ」と、
叱られる子がいるが、
手に触れなければ、
本来の役目を果たせない。
小さな子には、
手を取って触らせてあげて、
大きくなったら一緒に、
飾り付ければいいのにと思う。
壊れないよう大切に触るには、
どうしたらいいか、
教えてあげることすら手間なのか!
今どきの親は!と思う。
桜橘(さくらたちばな)が飾られた。
京都御所の左近の桜、右近の橘。
向かって右に桜、左に橘。
三色の菱餅(ひしもち)は、
雪から草が出てやがて花が咲く、
春の訪れを表している。
下から白(雪)緑(草)赤(花)の順だ。
角張り(かどばり)も邪気を払う。
赤い毛氈(もうせん)は、
魔除け(まよけ)で聖域。
神様の依代(よりしろ)である、
私たちには必需品。
多くの祝いの儀式のとき、
赤が使われているでしょう?
レッドカーペットもそのひとつ。
嫁入り道具のたんす、鏡台、
針箱なども無事に飾られた。
桃の花びらを
白酒に浮かべて飲むことは、
風情(ふぜい)豊か、
また縁起よしとされている。
大蛇を宿してしまった女性が、
3月3日に白酒を飲むと、
胎内の大蛇を、
流産させることが出来る。
そうした話から、
胎内に悪い子が宿らないように、
3月3日に白酒を飲む。
どういういきさつなのかは、
またの機会にしておこう。
だってほら、
ここに並んでいるこの2人。
将来の約束をしているもの。
「 ちゃん、お着物きれい」
「おひなさんみたい?」
「ううん、お嫁さんみたい」
「だれのお嫁さんかなぁ?」
「僕のお嫁さんだよ」
いつか想いが実り、
“比翼の鳥(ひよくのとり)
連理の枝(れんりのえだ)”
にと祈る。
何より嬉しい雛祭り。
これは、ある官女(かんじょ)の
独り言のようですね。
パート の〇〇です。
パート の〇〇です。
よろしくお願いします。
「あーぁ、いい加減この箱、
新調してもらえないのかしら。
きゅうくつよね?
くわえの銚子(ちょうし)は、
さびてない?」
「まぁね。でも、
お肌のひび割れとかないよう
湿気を考えたら、
素材としては桐箱がいいから
今どき、文句も言えないのよ」
三方(さんぽう)を持つボスが
たしなめる。既婚者の落ち着きには
かなわない。
お歯黒で、まゆなしのおもだち。
彼女の言葉は重みがある。
本当は彼女が恐ろしく美形だ、
という事実を知る人は少ない。
口元の漆黒(しっこく)は、
手間をかけなければ、
つややかに見えないことも、
フッ素効果があることも、
おそらくは知られていない。
最近、私たちは必要ないようで、
シンプルにカップル婚で済ます。
ひと頃は10段もあったのに、
7段まで飾る家庭は少なくなった。
ジャーニーズジュニア顔負けの
雅楽隊の5人もステージがない。
私たち3人が、
姫様お付きの優秀な管理職で、
儀式を切り盛りしていることなど、
知られていると思えない。
平安の貴族階級が語り継がれた
江戸時代は良かった。
昭和までは穏やかだったけど、
平成、令和になった今、
期待してはいけない。
やっかいなお荷物として、
リサイクルショップに並ぶ
危機感さえある。
そういえばあの5人はどこだ?
彼らは、11歳から16歳までの
ミュージシャングループ。
去年は、うたいの子が、
侍烏帽子(さむらいえぼし)が
ないと泣いていた。
囃子(はやし)は、はやし立てる、
場を盛り上げるという意味。
日本の伝統文化で、
ユネスコ無形文化遺産。
能楽(のうがく)のひとつで、
拍子(ひょうし)や、
リズムを取る音楽。
リーダーの大太鼓は口が一文字。
意志の強さをあらわしている。
つづみ打ちの2人は、
太鼓に付いたひもで音階を調節し、
巧みな音色(ねいろ)を出す。
繊細でまめなので、
固定ファンがついていた。
メロディをかなでる、
能管奏者(のうかんそうしゃ)、
スマイリーな表情で人気だが、
皇室のあり方の見通しもなく、
アマビエをぶら下げるご時世に、
「幽玄(ゆうげん)」の美を
語り合える女性に出逢えるのか?
あの子は少しオタク気味だから。
心配なのはボーカル。
1番右の「うたい」は優しすぎる。
扇を上げ下げしながら
人目を気にしすぎる。
魅惑の声音(こわね)だけれど。
彼は無邪気にこう聞いた。
「殿様と姫様は婚儀だけで、
家庭の厄払いや、
嫁入り祈願にたてまつられて、
その後のラヴリータイムは
どうしているの?」と。
それを聞いた、
左大臣・右大臣ににらまれ、
メンタルダメージを受けた。
この2人は宮廷を警護するSPの
武官随身(ぶかんずいじん)。
随身は、老人と若者の2人組。
TV番組の相棒よりも歴史がある。
官女(かんじょ)の段から
左上位なので、
向かって右が老人の左大臣、
左が若者の右大臣。
「うれしいひなまつり」の3番、
「すこし白酒めされたか、
赤いお顔の右大臣」とあるが、
顔が赤いのは左大臣で、
右大臣は白いのだ。
老人の左大臣は、
白くて長いひげが特徴で、
知恵の持ち主だが、
歌にあるように酒グセは悪い。
若者の右大臣は、
顔は白く端正な顔立ちで、
力をつかさどる。
後輩の官女(かんじょ)が、
ひそかに想いを寄せている事は、
内緒だからね。
5段目の仕丁(しちょう)は、
地方からの労働者で、
宮廷の雑用係。君主が、
無報酬で働かせた「ようえき」。
50戸につき2人選ばれ、
3年交代で働いていた。
食糧などの生活費は、
故郷がまかなっていた、
この中で唯一の庶民だ。
このセレモニーを、
笑い・泣き・怒りの表情で、
親しみを感じさせてきた、
その3人でさえ、
ぎょっとした表情をした。
親王(しんのう)の
男雛(おびな)と女雛(めびな)は、
役割を果したらまた、
2人きりの、長い桐箱生活になる。
その間については暗黙の了解で、
語るまでもあるまい。
毎年、新鮮なおもだちで、
倦怠期が来ないよう、
私たちは祈るだけだ。
この国は、
予祝(よしゅく)文化、
つまりは、前祝い。
盆踊りも、秋の豊作を、
あらかじめお祝いするために踊る。
毎年ひな祭りに「将来、
幸せな結婚ができますように」と、
あらかじめ結婚のお祝いをする。
私たちには、
厄を移す意味もある。
よく「触っちゃダメ」と、
叱られる子がいるが、
手に触れなければ、
本来の役目を果たせない。
小さな子には、
手を取って触らせてあげて、
大きくなったら一緒に、
飾り付ければいいのにと思う。
壊れないよう大切に触るには、
どうしたらいいか、
教えてあげることすら手間なのか!
今どきの親は!と思う。
桜橘(さくらたちばな)が飾られた。
京都御所の左近の桜、右近の橘。
向かって右に桜、左に橘。
三色の菱餅(ひしもち)は、
雪から草が出てやがて花が咲く、
春の訪れを表している。
下から白(雪)緑(草)赤(花)の順だ。
角張り(かどばり)も邪気を払う。
赤い毛氈(もうせん)は、
魔除け(まよけ)で聖域。
神様の依代(よりしろ)である、
私たちには必需品。
多くの祝いの儀式のとき、
赤が使われているでしょう?
レッドカーペットもそのひとつ。
嫁入り道具のたんす、鏡台、
針箱なども無事に飾られた。
桃の花びらを
白酒に浮かべて飲むことは、
風情(ふぜい)豊か、
また縁起よしとされている。
大蛇を宿してしまった女性が、
3月3日に白酒を飲むと、
胎内の大蛇を、
流産させることが出来る。
そうした話から、
胎内に悪い子が宿らないように、
3月3日に白酒を飲む。
どういういきさつなのかは、
またの機会にしておこう。
だってほら、
ここに並んでいるこの2人。
将来の約束をしているもの。
「 ちゃん、お着物きれい」
「おひなさんみたい?」
「ううん、お嫁さんみたい」
「だれのお嫁さんかなぁ?」
「僕のお嫁さんだよ」
いつか想いが実り、
“比翼の鳥(ひよくのとり)
連理の枝(れんりのえだ)”
にと祈る。
何より嬉しい雛祭り。
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