雨が降って

街が分かたれた

その暗いはざまに

立ち尽くすあなた

澄み渡った

闇に誘って

優しくとろけるように耳元で

囁いた

ふたり寂しく

閉じた世界で

深く

つながり合えたなら

全部飲み干して

尽きることのない欲望

高鳴る快感と鼓動を

余すことなく味わった

眼を開いて

有りの侭を受け止めよう

激情宿した

真紅の焔で

ああ全て燃え尽きて仕舞う前に

どうか

求めては

求められている

その虚ろの中

立ち止まるあなた

不安という

闇に誘って

結末に怯えたその背中を

突き放す

ふたり寂しく

閉じた世界が

壊れて

崩れ始めたなら

全部投げ出して

果てることのない絶望

汚れきった手を伸ばして

余すことなく味わった

眼を開いて

有りの侭を受け容れよう

憎しみ爛れた深淵

奥まで

そう溢れ満たされて仕舞う前に

どうか

せめて

少しでも

全部抱きしめて

潤うことない渇望

可能性辿る道筋を

余すことなく味わった

眼を開いて

有りの侭を受け止めよう

最後の答え知って仕舞う前に

全部飲み干して

尽きることのない欲望

高鳴る快感と鼓動を

余すことなく味わった

眼を開いて

有りの侭を受け止めよう

この身に宿った

真紅の焔で

ああ全て燃え尽きて仕舞う前に

どうか

ああ全て燃え尽きて仕舞う前に

どうか