春の合図

時めいた日差しも

ひそかに流した春雨も

舞い落ちる花びらさえ

それは春の合図

春風を追いかけて

夢中になった日々は

愛おしいくて

全て新しくて

高鳴る時間だったね

真夏のラムネみたいな恋をした

熱くて 未熟で素敵だった

微熱で溢れたダイアリー

出会った季節

一つ一つ重ねって

儚いほど透明な瞳

春と夏と秋冬の四季で今

染めろ

時計を巻戻して

過ぎ去った季節を

振り返ってみようか

辛かった記憶だけ消して

綺麗な思い出にしようか

切なさの響きも

飛び跳ねそうな感情の残響も

抱きしめたら

すれ違ったままに

置いてきたmemories

振り向けば会える

春の合図

いつか紅葉のように

色付いた秋の日々が

寂しくて でも悲しくなくて

ひとり言でごまかしたね

満開な霜の花で

凍り付いた僕らの関係図

慣れなくて 傷つきたくなくて

精一杯目を背けていったんだ

出会った季節の形積み重ねって

心の片隅に埋めて行こう

時計を巻戻して

過ぎ去った季節を

振り返ってみようか

楽しかった記憶だけ借りて

綺麗な未来にしようか

幸せの響きも

飛び跳ねそうな感情の残響も

抱きしめたら

すれ違ったままに

置いてきたmemories

振り向けば会える

春の合図

不器用さも 未熟さも

昨日の後悔も捨てられないから

遡る春の合図

春と夏と秋冬の四季に今

届け

時計を巻戻して

過ぎ去った季節を

振り返ってみようか

辛かった記憶だけ消して

綺麗な思い出にしようか

切なさの響きも

飛び跳ねそうな感情の残響も

抱きしめたら

すれ違ったままに

置いてきたmemories

振り向けば会える

春の合図