雫色に光る欠片は

ボトルの中で僕に主張する

完璧じゃないカラカラと

汗をかく君と炭酸の抜けてた

ラムネはぬるくて

あの日君と見ていたんだ

花たちはいつもより悲しそうにしていたんだ

空を見れば雲が東へ

消え去っていった

虹がかかる

僕の心を揺蕩う

硝子細工の船は

行く宛もなく泡沫と共に弾けそうで

苔生した思い出

過ぎる面影

君と裸足で

駆け抜けたよね

ひとり藻掻いてみたけど駄目で

ぽつり雨降り出す

あの日ふたり誓っていた約束は

空蝉のなかに

掻き消されていくんだ

空を見れば雨が晴れて

微笑むんだ

僕の方へ

空を見れば雨が晴れて

微笑むんだ

僕の方へ